ゆっくり村ブログ

野菜をいただく

6月 7th, 2007

農山村の豊かさのひとつ、食料がそこここに落ちている。
落ちているという表現は不適切かもしれないけれども、ほんとうに、落ちているんです。

今日、畑をちょこちょこいじっていたのですが、ナスの苗を定植した近くにジャガイモ。
ナスとジャガイモは相性が悪いという話を聞いていたので、ジャガイモを引っこ抜きました。

相性が悪いのが分かっていて、何で植えるかね?って思いますか。
ナスは植えましたが、ジャガイモはすでにそこにあったのです。落ちていました。
この地域では「てんとばえ」と言って、こぼれダネなどで勝手に生えてくる作物をこう呼びます。

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引っこ抜いたジャガイモには、小さなイモたちがくっついていて、せっかくなのでありがたく頂戴しました。
昨日は、ゆでジャガ、今日は揚げジャガ。
掘りたてが美味!

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「野菜を作る」という表現を最近意識的に使いません。
「作る」って偉そうに言うけど、人が出来ることは、「育ってくれる環境を整えること」ぐらい。
実際、僕らに野菜は作れませんよ。育ってもらう、それを待つ。
しかし、「てんとばえ」ともなると、ありがたく自然の恵みをいただく。
シンプルに「野菜をいただく」ですね。

小さな町・村の豊な暮らし 島村菜津さん講演記録

4月 23rd, 2007

島村菜津さん現る!

先日、赤村に島村菜津さん(ノンフィクション作家)がいらっしゃいました。
「源じいの森」新酒蔵出し発表会のゲストとして来赤。

「私は食の専門家でもフードコーディネーターでも、料理人でもありません。
食べる人の代表として今日は話をさせてもらいますね」との出だしで始まった島村さんのトークはすごく濃い内容でした。

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全て紹介するわけにもいかないので、僕の印象に残った話をお裾分けしますね。

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

今、世界は味の均一化という方向に突き進んでいる。
何処へ行っても同じような店の同じような味という現象がある。
ファストフードはその一例でしかなく、日常の食や基本調味料といった領域でも味の均一化が進んでいる。
アフリカのギニアという国ではファーマーズマーケットがマギーブイヨン色に染まっている。会社の宣伝で埋め尽くされている状況だ。
それによって、伝統的な調味料は駆逐されていく。
何処へ行ってもある、コカコーラやネスレ、味の素の広告。それによって、味の均一化がいやおうなしに進む。
ああ、アフリカやアジアの状況はひどいな、と思いつつ、日本社会を見ると多くの子どもや青年が置かれている状況は似たものだ。
例えば、長崎大の中村修さんが大学生に3度の食事について記録を取らせた。すると、チョコレート、菓子パン、ファストフードだとか
バナナ、ファーストフード、焼肉だとか、結構めちゃくちゃな食生活をしていることが浮かび上がってくる。

日本社会について言えば、敗戦からの流れ、食の戦後ということをしっかりと検証していく必要がある。
例えば、キッチンカーという仕組み。「米を食べると頭が悪くなる。小麦を使ったパン食にしよう」と農山村の隅々に宣伝して回った。
この背後には、アメリカの余剰小麦があり、売り先=マーケットとしての日本があったともいわれている。
戦中、戦後生まれぐらいの世代は、今まで正しいとされてきたことが急にひっくり返るという状況の中で
たくましく順応力が高い。けれども、それが、ファストフードも受け入れる、化学調味料も受け入れるという順応力になってしまった。
あらゆる変化に寛容であるということも言える。

また、栄養成分学による栄養素のバランスの良い摂取といったフレーズが今の栄養をサプリメントで取るだとか、
みのもんたが「納豆が○×に効く!」と宣伝すれば、スーパーの棚から納豆が消えるといった現象も生み出している。
この辺りのことは、しっかり検証して、そこから何を学ぶかを考える必要がある。

こんなグローバル経済の流れの中で、「ここにしかない食材や料理方法」「放っておけばなくなってしまう味」といったものを積極的に支援して守っていくのがスローフード運動。
それは、自分と自然、自分と家族、自分と社会の間にも「食べものがある」という関係性をしっかり意識することでもある。

ひとつの運動として「良質のものを作っている小さな家族経営でものづくりをしている人たちを『食べ支える』」ということがある。
手間隙かけて作られた本物の食材や調味料、これを応援していくことは、それを受け取る人の健康も支えることになる。
そういったホンモノは多くの人が郷愁を感じる農産漁村や里山の風景とつながっていることも多い。
そこで暮らしている生活者の人たちがその空間を守り維持している。だから、大いにエコヒイキしてしまいましょう。

赤村のような地方農山村にある豊かさ、独自の食文化といったものをどんどん発信して、見せつけていく必要がある。
「小さな町や村の豊な暮らし」というのがキーフレーズになる。
小さな町や村で基本調味料を自給してみたり、それを学校給食の地産地消とつなげたりしたら面白い。

ぜひ、赤村からも豊な暮らしや食文化を発信し続けてください。

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

おおよそ、このような内容でした。
他にも遺伝子組み換え食品の問題や、中国農民の苦境の話、アメリカの大規模農家の苦境の話などさまざまな
テーマについて話が及びました。

話を聞いていて、食の世界の奥深さ、
ゆっくり村のような小さな村から発信できること、その大切さなどを感じました。

「5年かけてここまでは分かった。けれども、まだちょっと腑に落ちていないところがあるんです」と自分のテーマをしっかり持って
それを追求する姿勢を持っている島村さんの姿はとっても素敵でした。

新酒の発表会では、
山野草の天ぷらや
旬の野草をふんだんに使った料理から、やっぱりなくなっていきました。

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やっぱり、この食の実力、秘めたるものがありますね。

ps:島村菜津さんプロフィール
1963年、福岡県生まれ。東京芸術大学芸術学科を卒業。毎年数ヶ月をイタリア各地で過ごし、紀行・美術・映画などの記事を各誌に寄稿。著書に、イタリアの食の思想を4年間にわたり取材した『スローフードな人生! …イタリアの食卓から始まる』(新潮社)。ほかに『フィレンツェ連続殺人』(新潮社)、『エクソシストとの対話』(小学館、21世紀国際ノンフィクション大賞優秀作)、『スローフードな日本!』(新潮社)、『バール、コーヒー、イタリア人』(光文社新書)などがある。

日経BPのサイトにも島村さんのインタビュー記事があります。
コチラも参考にしてください。

初物 丸焼き

4月 6th, 2007

昨日、村の知人からタケノコをもらった。
初物。

立ち話をしていたら、思い出したかのように「お、タケノコ持ってくか?」と。
そういう場合は、遠慮などせず「ありがとうございます!」と元気に返事。

さて、どうやって食べようか?
やっぱり、湯がいてアク抜きする?

去年から『現代農業』という百姓の知恵雑誌でタケノコの丸焼きという記事を眼にしていた。
何でも、アク抜きをしてしまうと一緒にミネラル分も溶出してしまい、繊維だけを食べているようなものだとか。

アクごと食べる。アクが美味い。

そう言われたら、やってみたくなるじゃない。

というわけで、七輪に竹炭(もちろん自分たちで焼いた炭)をセットして
ジワリジワリと皮ごと焼いてみました。

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ジワジワ焼くことで皮の内側は蒸し焼き状態になるそうだ。
外皮が焦げたところで、皮を取り外してみる。

確かに、蒸し焼き状態になっている。
直売所で買った昔ながらのモロミをつけて食べる。
アクの存在をちょっと感じながら、春の生命力をいただく。

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これ、はまりそうです。
塩、味噌、モロミ、醤油などなど。調味料別にも愉しめますね。
これからの時期、タケノコの味はどんどん良くなるとか。

いやぁ、ついつい焼酎に手が伸びてしまいます。

保存食は偉大

4月 5th, 2007

作物を実際に育ててみると、どさ縲怩チと一気に採れるんですね。ホント。

以前、農家と、「大根一本丸々食べきる知恵があるはず」といった話をしていて、
「大根なんて本当に捨てるほどあるから、そんな知恵あってもねぇ。もったいねぇけど、本当に捨てるぐらいなんだ」と言われたことがある。

育ててみると、本当に捨てるほどある。。。

大根も播種時期はちょっとずらしたのだが、どさーっと一気に収穫期になってしまった。
1月ごろだったかなぁ。

あまりにたくさん採れるが、もちろん食べきれないので保存食ということで切り干し大根にしてみた。

チヂムチヂム。
これが本当に大根だったのというぐらいの色と形になる。

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これで、太い大根一本分ぐらいの量。

これが、本当に美味いのだ!!

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日光浴して旨味と甘味が増す。不思議なものです。保存食。

冬の乾いた寒風にさらして見事できあがった切干大根。
何だか、食べるのがもったいないです。

 

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