2009/9/4 Friday

いのちの食べ方を考える  トリ絞め編

Filed under: イベントごと — Akila Gotoh @ 17:36:26

先日、ゆっくり大豆の会で
「いのちの食べ方を考える」という企画を打ちました。
豊津の進農園さんと連携してやってみました。

受け入れ農家の進さんに「大人が22名集います」と伝えると
「ほぉ〜、すごい人数やね。なんなんだぁ?」とビックリされていました。

トリを絞めて、そのいのちと肉をいただく、ということ。
これだけ関心が高いのか、と主催側でもビックリ。

今回いただいたトリさんたちは、進さんのところで卵を産み続けてくれたニワトリさんでした。
3年経って、卵の産みが悪くなったいわゆる「廃鶏」。
9羽ぐらいいたので、「先にさばき始めますね」とミツヨシさん(進農園の後継者)。
ミツさんが進めているうちに、周囲に参加者が集まり、
いつのまにか、イベントスタート。

トリを羽交い締め(ハガイジメ)にして、
人間で言う頸動脈をスッパリ切ります。

「苦しまないように、スパッと切っちゃってください。
切ったら、首を下に向けて血を抜きます。
落ちる(死に至る)前にバタバタと暴れますから気をつけてくださいね」と。

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参加者の皆さんは、ちょっと無口になりつつ、
それぞれがそれぞれの感性でいのちと向き合っていました。

当初は、「見てるだけにしよう」と思っていた参加者も
「他に絞める人はいますか?」という問い掛けに応じて、
トリを絞めることを選んだ方もいました。

絞めた後は、お湯にどっぷり浸けて、毛をむしりやすくします。
絞めた後にすぐこの作業をすることがポイントだそうです。
時間が経ってしまうと、硬直が始まり、毛を取りにくくなるとのこと。

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毛がむしられると、いつも店頭で見る「鶏肉」に近くなります。

その後、ミツヨシさんの指導のもとで
トリの解体作業も行いました。

ササミ、
シンゾウ、
スナズリ、
レバー(カンゾウ)、
クビなどなど、焼き鳥屋さんではなじみのある部位。
それを1羽ずつ解体して分けていきます。

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「手羽先好きなので、10個とか食べちゃうけど、5羽分なんだよねぇ」
なんてつぶやきも。

ゆっくり大豆の会恒例の食事会。
前日から仕込んでいただいた、「カモおこわ」
「みんなで絞めたトリの炭火焼き」
「みなさんの持ち寄り料理」で宴会です。

感想をぐるりと回したのですが、まだ言葉にならない表現、
いのちをいただくということに直面した言葉など
この企画ならではの声が共有されました。

「絞めるつもりで来たけども、どうしても出来なかった。
でも、いのちに向き合おうと思って来たので、解体だけはさせてもらいました」

「トリを絞めて可愛そうという声もあるかもしれないけれども、
普段僕らが食べている野菜もいのちなんですよね。
そのいのちをいただいて、いのちをつなぐということ。改めて感じました」

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「初めてトリを絞めるということをしたのですが、まだ言葉になりません。
でも、目の前にあるお肉を感謝しておいしくいただきたいと思います」

などなど。

進さんからは、
「あんねぇ、野菜もカモもいのちなんよ。
そのいのちがなからなぁ、わしらのいのちもないんじゃ!」と。
「トリインフルエンザもなぁ、あんな狭い鶏舎にトリを詰め込んで飼っとることが問題なんよ。あんないのちの扱い方があるかい。」
といったコメントももらいました。

09aug_ydaizu_shin.jpg

僕らは食べなければいきていけません。
そして、野菜もお肉もお米も食べるものは「いのち」です。

そのいのちをいただいて、いのちをつなぐ。
「いのちがなければ、いのちはない」ということ。

それぞれの参加者が、圧倒的な体験の前で
いろいろなことを感じ考えたゆっくり大豆の会でした。

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