プチウーファー“三羽ガラス”のゆっくり庵滞在記 ノブ編
先日ゆっくり村滞在をしてくれた、例の三羽ガラスのひとりから、感想を頂戴しました。
素敵な文章をありがとう!
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5月2日から6日までの四泊五日、三羽ガラス(赤村のおばちゃん命名)こと、Nori☆Nori、みえ、ノブの三人は、短期のウーファーとして、ゆっくり村に滞在してきました。短いけれど濃密な、そして何より笑いの絶えない楽しい時間を過ごすことができて、本当に幸せでした。

「ゆっくり村ってなに?ウーフってなに?」
ピースボートで知り合ったNori☆Noriに誘われ、な縲怩・ノも知らずに赤村を訪れたわたくし、ノブが、宿泊先のゆっくり庵のことを中心に、赤村での日々を振り返ってみたいと思います。
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今回寝泊りさせてもらった“ゆっくり庵”について、事前に得ていた情報は以下の三点。
「空き家になっていた農家に手を入れ住んでいる」
「ぽっとん便所である」
「五右衛門風呂がある」
……はたしておなごたちが泊まるのにふさわしい場所なのか。興味半分、不安半分といったところでした。

さて、このゆっくり庵の住人であり、滞在中のアテンド役を務めてくれるごとうあきら氏に連れられ赤村入りした私たち。ゆっくり庵に到着後、まずはごとう氏の暮らす母屋をのぞきこみました。土間のままの台所(かまど付き)は雑然としていますが、上がりぐちの向こうに見える座敷には、思いのほかきれいな畳が敷き詰められています。そして、その手前の板の間には、手作りの囲炉裏まで!電気もガスも通ってる、水道も通ってる(井戸からの汲み上げ)。なんだ、ぜんぜんいけるじゃん、と心の中で(ちょいと失礼な)安堵の呟きをもらしつつ、次は離れへ。
現在この離れを棲家としているのは、雑履(ぞうり)職人のおかもと氏。ちょうど彼が留守中ということで、三人の寝所として使わせてもらうのです。こちらの離れは、こじんまりさ加減がいい感じ。立てつけの悪さは否めないものの、最初はとても住める状態ではなかったという話を聞いても想像できないほど、いまや立派に人の住処になっています。狭いので、ぽっとん便所の扉をきちっと締めておかないと、夜中にかぐわしい香りがほのかに漂ってくる、という欠点はありましたが、たぶんそれに気づいていたのは、一番ぽっとんさんに近い位置取りで寝ていた私だけでしょう……。

離れに荷物と布団を運び込んだら、まるでそこが自分たちの家であるかのように落ち着いてしまった三人。さっそく布団を敷いて寝る準備です。ごとう氏がどこかの旅館から調達してきたという布団がびっくりするほど重くて、「息苦しい縲恍qァする縲怐vなどと騒いでいたわりには、みんなあっという間に眠りの世界へ落ちていきました。

天気のいい朝は、外で朝食をとりました。ごとう氏が「うっかりもらってから使わないことに気づいた」という折りたたみ式のベッドが、ベンチとして大活躍。おいしいパンと温かい飲み物、畑から採ってきたばかりのラディッシュを使ったサラダ、そして昇ったばかりの太陽の光。ゆるやかでぜいたくなひとときです。
朝食後は、スローカフェ“クリキンディ”でランチタイムのお手伝い。今回プチウーファーとして請け負った唯一の仕事らしい“仕事”ですが、のんびり楽しくやらせてもらったので、あまり“働いた”という感覚はなく、その上ランチタイムが終わって一段落ついた頃には、ごとう氏が登場して遊び?に連れて行ってくれるので、とにかく五日間、ず縲怩チと遊んでいたような気がします。
地元のお祭りを観に行って餅まきに参加したり、陶芸家のお宅を訪ねて摘み立てのカモミールやスペアミントでいれたハーブティをいただいたり、温泉でのんびりしたり……。
そして何より印象に残っているのは、タケノコ掘りと野草採り!

へっぴり腰でシャベルや鎌を振るいタケノコと格闘したり、自生のフキやノカンゾウを摘み取りながら感じたこと。それは、“土に生えているものを自分の手で引っこ抜く”という行為は、ごく単純な喜びを得られるのと同時に、生きているものの命を断ち切って、それをもらって自分は命をつないでいるんだということを、まざまざと感じさせられる行為だということでした。スーパーで袋詰めにされた野菜を買っている毎日では、なかなか思い起こすことができないことです。
ゆっくり庵の夕食は、玄米菜食が基本。ゆっくり庵に置かれている調理道具や調味料は限られていますが、“なければないなりに何とかしよう”と、知恵とアイデアを出し合うのがまた楽しく、毎晩みんなで台所にひしめき合って、わいわいと料理をしました。近所の農家でもらった野菜を、あれも使おうこれも使おうとするあまり、日毎に品数が多くなり、食事処となった囲炉裏の周りにお皿が並びきらないほどに……。もちろん、収穫したタケノコ、フキ、ノカンゾウも、夕食の材料となりました。皮付きのまま七輪で丸焼きにしたタケノコのおいしかったこと!
そして、料理がおいしければ話もはずむ。話がはずめばお酒もすすむ。……というわけで、七輪で暖をとりつつ、連日夜中まで、果ては朝方まで、宴会が続いたのでした。
ところで、旅の前から私たちの関心の的の一つだった五右衛門風呂ですが、想像していたより、ずっと可愛らしいサイズの釜でした。肩まで湯に浸かりたければ、胎児のように身体を丸めなければなりません。熱せられた釜に触れないようにしながら、そのような体勢をとるのだと説明されたときには、そんな難儀なこと!……と思いましたが、実際は、風呂を焚いてから入るまでに時間があいたので、もう釜に直接座り込んでも大丈夫でした。

余談ながら、五右衛門風呂の湯船に浮かんでいたゴミを見て、「ごとう氏は何日ぐらい水を使い回すんだろ?さすがエコだね」などと言っていた私たちに、後日、本人から、「当日の朝、釜を洗って水も入れ換えておいた。蓋の上に乗っていたチリや埃が落ちただけだ」との抗議?が。……気を遣っていただいたのに、大変失礼をば致しました。ごめんなさ縲怩「。
赤村を離れる日の朝、ごとう氏がゆっくり村の畑や田んぼを案内してくれました。
ごとう氏が手がけている畑はちょっと変わっています。一見すると雑草が好き放題に生えているように見え、休耕中の畑なのかと思うほど。けれどよくよく見てみると、草の間のあちこちに、いろんな野菜が芽を出し葉を広げています。日光をさえぎらないよう適度に草むしりはするけれど、あとは雑草と同居させながら野菜を育てるのだそうです。なんだか骨太な?野菜が育ちそう。野の草花に負けずに育った野菜たちは、いったいどんな味がするのでしょうか。
さて、これにて三羽ガラスのプチウーファー生活はおしまいです。
あまりに短い滞在だったので、「何を学んだ」などとおこがましいことは言えませんが、心に刻んで帰ったことがいくつかあります。
何でも自分の手でやってみる。
足りないものをすぐに手に入れようとせず、ないなりに創意工夫をこらしてみる。
そして……、一番大切なのは楽しく時を過ごすことだということ。
何があっても笑っているのが一番!
充実した時間を過ごせて本当に良かった。赤村で出会った人たちに心から感謝します。
願わくば、また会える日までごきげんよう!
ノブ
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